■高橋健一の情熱コラム■
第5回
「店長との同行訪問営業 !」
散々だった初日の訪問営業を終えて、2〜3日。
・・・いよいよ店長との同行訪問の日。新人営業マンには、上司や先輩と一緒になって
お客様のご自宅の訪問という、一種のOJTをする機会が与えられることになっていた。
営業のことなど何も分かっていない僕のような新人にはまたとない機会である。
先輩がお客様と何を話すのか、どんな態度で接しているのか、これは盗まねば損!損!
である。
そして、当日の午前10時。
店長が僕のクルマの助手席に座り、いざ、お客様宅へ・・・
しかし、車中はどうも雰囲気が重苦しい。
何故か話しかけるのがはばかれるような空気が流れていた。
それは、何故か?といえば当時、僕が所属していた営業所は成績がすこぶる芳しくなく、
店長は、そのまた上司である“鬼瓦”のような顔をした本部の営業部長から
毎日のように怒鳴られ、ののしられており、そのトバッチリが僕たち営業マンに
もきていたのだった。
実際に、営業部長はショールームにお客様がご来店していただいているにもかかわらず、
お客様に「いらっしゃいませ!」の一言もかけることなく、真っ先に店長の下へスタスタと
歩みより、堂々と店長を叱り付けていた。
その声にお客様もひどくビックリされていた。「何が起こったのー?」そんな状態の会社。
なんだ!!??疑問符だらけ。
さて、クルマを走らせること約15分、まずは、1軒目のお客様のお宅に到着。
当然、初めてお会いする方の家だ。僕は店長がどういう行動をするか注目していた。
そして、、、店長がどういう行動をとったかと言えば・・・
「頭ペコペコお願い営業」
!!!?
しかも腰をクネクネさせて、お客様に媚びへつらうかのような話し方。
今、考えても己の仕事に対するプライドの欠けらも感じられないそのスタイル。
これが、営業マンの仕事というものなのか!営業とはこういうことなのか?
当時の僕は、本気でそう思った。
現在の僕のビジネススタイルは“利他”である。徹底的に相手に利益や得になることを
与える、与えまくる。
世の中「とにかくお金儲けしたい!」と考えている輩は多い。
だが僕の考えでいえば、お金とは相手に何かサービスや喜びなど与えた結果として
いただけるもの。いわばご褒美のようなものだと考えているのです。
この考え方でいけば、当時の店長のスタイルは僕の信念に反していた。初めて会う
お客様に対していかにもクルマを買ってくれッ!とばかりにとにかくペコペコ。
お客様に、クルマの査定をさせてもらい見積もりをドンドン出すという繰り返し作業。
このやりかたも分からんではないですが、、。
このコラムに何度となく書いているが、当時の僕は人と話をするのが大の苦手。
まず、それを克服するにもお客様と会話をするという作業に慣れることが何よりも大
事だった。そこへ、この店長の営業スタイルを見せられても・・・
初めて目の当たりのした“営業”という職業の先輩の仕事ぶりを観て
戸惑うことばかりだった、、。
(2004年9月 今年の秋は台風に地震と何だか恐い日が続きます)
=カバン持ちしながらの訪問営業=
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